おなじみMicrosoftが製作した未来予想動画、Productivity Future Vision 2011年版の最後の方、5:21に一瞬だけ映っているシーンを思い出してください。
坂村先生のTRONを搭載したモデルもかつて開発されていた、いわゆるスマート冷蔵庫なんですけど扉がガラス(かつディスプレイ)になってるんです。どうも内部をセンシングして食材のステータスも表示しているようですね。
この表示システムはSamsungがかなり前から色々なイベントに持ち込んでデモしているので会場で見かけた方もいるんじゃないでしょうか?
透過型ディスプレイ技術単体として考えても家じゅうの窓ガラスが液晶パネルメーカーにとって市場に化けるわけで液晶パネルは今後建材として得ることを考えた方がいいんじゃないかと思う次第。
日本では4K放送開始を前倒ししてUHD TVの市場立ち上げを図ろうとしているようですが大きなパネルをたくさん売る、という点に焦点を合わせるなら(単価が問題になりますけど)建材分野って非常に有望だと思うんですよ。
それから透過型液晶ディスプレイを実装する技術って要するに可視光を透過する回路を形成する技術でもあります。先日テレビ出演中に割れちゃったというハプニングでも話題を集めた透過型スマートフォンのように論理回路なども組み込めば窓ガラスをコンピュータとして利用することもできます。
このデモってすごく見難いので、商用化したころはこんな感じになるんじゃないかな?な妄想iPhone6の映像でお口直しをどうぞ。
この妄想iPhone6映像ではアンテナなどの回路も透過型になっている想定ですよね。これもEricssonが本気で研究しています。Window of Opportunity Conceptとして賢い建材としてのシステム運用までスコープされています。
日本のメーカーが本気出したらこういう未来を実現するのは難しくないと思うんです。したたかな計算をしつつ豊かな未来を描き世界を巻き込んで実現していけたらいいのにね。