2014年12月16日火曜日

未来の発明は順調な模様

以前、Vision2019の冒頭シーンで子供たちが言語の垣根を越えてグループ学習しているシーンに対応するリアルタイム翻訳技術の未成熟とクラウドソーシングによる人力サービスが頑張っている件を紹介しましたが、MicrosoftはVision2019で自ら描いた世界に一歩近づいたようです。


2014/12/15に申し込み受付開始されたSkype Translatorは英/西語のリアルタイム翻訳を実現してくれています。Vision 2019が見せてくれたハイレゾの透過型スクリーンを介したARインターフェースはまだ付いていませんが、リアルタイム翻訳部分についてはかなり期待できそうな感じです。



Skype Translator Previewの利用申し込みはこちらから。日本語対応が待ち遠しいです。

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2013年6月26日水曜日

パブリックな位置情報の未来

Future Vision2019の1:28にホームで地下鉄を待つ男性の持つ端末にちらっと映っている案内図があまりに省略されていて不満だったんですよ。



すでに実用化されているサービスでもgoogle mapsの交通情報などはもっと素敵なことになっていますし



Flightradar24は航空機が発信しているADS-B信号を利用して航空機の現在位置マップを提供しています。



船舶もMarineTraffic.comAIS信号を利用した現在位置マップが見られます。



2009年に東大大学院生の栗山貴嗣さんが制作した東京動脈 Tokyo Arteriaという東京の地下鉄立体モデル作品がありましたが現在位置や混雑具合は表現できていませんでしたし、そもそも一点ものの芸術作品でした。



鉄道などの車両現在位置を地図情報に重ねて俯瞰的に見せてくれるサービスが欲しいなと思っていたらパリには地下鉄網を対象にしたMetropolitain.ioというサービスが提供されていましたよ。これ凄いです。



各駅の混雑状況などの統計情報がインタラクティブに表現されています。惜しむらくはリアルタイムに情報提供を受けているわけではないので過去のデータを表示するに留まっています。ぜひリアルタイム化してほしいなぁ。BigDataを応用したアプリケーションのモックアップと考えると分かりやすいかも。

Metropolitain.ioを制作したDataveyes社はInformation Visualizationを専門にしていて他にもいろいろと面白いプロジェクトを行っています。フランス語サイトしかないんですがgoogle先生に英訳してもらえば読めるはず。ぜひ一度見ていただきたいサイトです。
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2013年4月22日月曜日

CMの中に隠れている未来。

調べた限り2010年から続いているらしいEvianのキャンペーン Baby Inside。可愛かったりキモかったりで確かに目を引きます。

このキャンペーンでは史上最も長いミュージックビデオを作ろうと呼びかけてチープな合成で視聴者参加型のプロジェクトを進行中です。現在出回っている技術で低コストにやろうとすると、この水準になってしまうのは理解できる話ですが、どうも彼らが本当にやりたかったことをCMにしたと思しき映像はもっと面白いことになってます。

このブログで拾って紹介してきた諸技術を応用すると近い将来、本当にこういうゲリラマーケティングが出来るようになるかもしれません。

ちなみに欧州ってこういうサプライズが大好きらしくてCocaColaもこんなファンタジー溢れるキャンペーンをやってたようです。


こちらは地元銀行のいたずらというかゲリラコンサート。和みます。

こういうサプライズ、技術や製品にも大事だと思うんですよ。心が動かなかないサービスって使ってもらえない(ということは事業として成立しない)と思うんです。
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2013年4月19日金曜日

来年、届けられるかもしれない未来。

未来の発明は順調か?その1.1未来の発明は順調か?その6.1+でも紹介したProductivity Future Visionの4:30からのシーンはタブレットとVRを連携させていました。

動画はこちらからどうぞ。
同じ考え方を利用してVR連携する対象をカメラに捉えられるものならなんでもいいじゃないかと紙でもなんでもVR連携させてしまっているのが富士通の次世代ユーザーインターフェース。2014には実用化したいとか。





Productivity Future Visionで宿題を解くのに使われていたUXは、この技術で実現されるのかもしれませんね。(タブレット画面の輝度コントロールとかも必要ですけど)
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2013年4月15日月曜日

手元に届いた未来 GeoFlowの話

このblogで、ずっと追いかけているMicrosoftのProductivity Future Vision 2011年版に出ていたシーンの一つが3D化はされていないもののエンドユーザーの手元に届けられたのでご紹介。3.04に出てくるGIS機能を持ったスプレッドシートがExcel2013にMicrosoft Research製のGeoFlow Preview(2013/04/11公開)を組み込むことで実現できるようになりました。


さっそく、手持ちのデータ(こちらのエントリで使ったもの)をGeoFlowに貼りつけて可視化してみました。アドインインストールして追加で表示されるようになったメニューからGeoFlowを立ち上げて位置情報フィールドと定義粒度を選択するだけであっという間に可視化出来てしまいましたよ。素敵。

ちょこっと試してみた。

その昔、いろいろなGISを使って位置情報の割り付けに苦労した(JPGISとかと格闘)ことを考えると驚異的な簡単さです。どうもBingのデータプールを使って地理情報の関連語が構造化されていてある程度あいまいな入力をしても引き当てができるようです。おおBigData!

GIS機能が無料のアドインになったことも一部の専業な方々には脅威ですが、このツールの本質って、サーチエンジンのデータプールを利用してデータが構造化されたインフラが構築されていることにあります。グラフ理論大事ってことが肌身でわかる素晴らしい例ですね。

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2013年3月5日火曜日

窓ガラスの冒険

おなじみMicrosoftが製作した未来予想動画、Productivity Future Vision 2011年版の最後の方、5:21に一瞬だけ映っているシーンを思い出してください。


坂村先生のTRONを搭載したモデルもかつて開発されていた、いわゆるスマート冷蔵庫なんですけど扉がガラス(かつディスプレイ)になってるんです。どうも内部をセンシングして食材のステータスも表示しているようですね。

この表示システムはSamsungがかなり前から色々なイベントに持ち込んでデモしているので会場で見かけた方もいるんじゃないでしょうか?


透過型ディスプレイ技術単体として考えても家じゅうの窓ガラスが液晶パネルメーカーにとって市場に化けるわけで液晶パネルは今後建材として得ることを考えた方がいいんじゃないかと思う次第。
日本では4K放送開始を前倒ししてUHD TVの市場立ち上げを図ろうとしているようですが大きなパネルをたくさん売る、という点に焦点を合わせるなら(単価が問題になりますけど)建材分野って非常に有望だと思うんですよ。

それから透過型液晶ディスプレイを実装する技術って要するに可視光を透過する回路を形成する技術でもあります。先日テレビ出演中に割れちゃったというハプニングでも話題を集めた透過型スマートフォンのように論理回路なども組み込めば窓ガラスをコンピュータとして利用することもできます。


このデモってすごく見難いので、商用化したころはこんな感じになるんじゃないかな?な妄想iPhone6の映像でお口直しをどうぞ。


この妄想iPhone6映像ではアンテナなどの回路も透過型になっている想定ですよね。これもEricssonが本気で研究しています。Window of Opportunity Conceptとして賢い建材としてのシステム運用までスコープされています。


日本のメーカーが本気出したらこういう未来を実現するのは難しくないと思うんです。したたかな計算をしつつ豊かな未来を描き世界を巻き込んで実現していけたらいいのにね。
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2012年6月12日火曜日

インターフェースはまだまだ進化できる

まずはこちら。1/100ミリの精度を持つ非接触モーションセンサーLEAPです。Productivity Future Vision でもゼスチャーでさまざまなものを操作していましたが、あれを実現する技術ですね。実はUSB接続するセンサーボックスが$70で販売予約開始されています。(ほしいかも)


お次はこちら。Disneyが開発したTouchéがすごい。タッチしているか、いないか、という二値ではなく、どのようにタッチしているかまで識別してくれます。これはマルチタッチの発明に続くUI革命のきっかけになるかも。(ライセンス条件が問題だけど)


これもぶっ飛んでます。MIT Media LabのZeroN。磁気を利用した空中浮遊なんですが、オブジェクトの位置と移動経路を記憶させてトレースすることもできます。なんに使えばいいのかちっとも思いつかないあたり、私もおぢさんですね。



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