このサービス、米国では決済料率2.7%均一で提供されているのですが日本では決済料率5%となっています。ちなみに米国では1%のリベートが提供されていて実質決済料率1.7%という抜群の破壊力で提供されています。困ったもんです。
次に紹介するのは2012/4/13にFaceBookに買収されたTAGTAIL。同社サイトの説明を読んでもさっぱりどうやって通信しているのか判らないところがなんです。NFCで通信していると説明する記事がありますがiPhone4はNFC積んでないですよ...。BAMPするのかもしれません。こちらのサービスはクーポン発行とソーシャルの組み合わせが売りなのですが、サンフランシスコ界隈で立ち上がったばかりの会社だったのでサービス範囲はまだ広くありませんでした。青いロゴに変わって再登場するのかもしれません。
忘れちゃいけない(忘れてた)、AppleがiOS6で投入を発表したPassbook。決済系ソリューション統合に向けた中間ステップとして良くデザインされています。AppleはすでにiTunesでクレジットカードとデポジットアカウントに対応した決済サービスを持っているので、iTunes決済に依存しない決済対象物をiPhoneを媒介に集約する取り組みは参入コストも低いし成功すればiTunes決済対象が広がり効果が大きいでしょう。当座発表されている機能はバーコード表示だけですが、おそらくiPhone5あたりで導入されるNFC決済が統合されるんでしょうね。非常にストラテジックな取り組み。(これってもう未来じゃないよなぁ)
変わってGoogleの出し物はTrusted Store。オンラインストア事業者向け品質保証サービスです。第三者認証を普及させるためのひとつの方法論だけど実態は広告事業者であるgoogleによる保証がどれくらい社会の信頼を得られるのかは今後の推移を見守らないとなんともいえません。
最後は英国で決済手数料1%を武器に急成長中のGoCardless。銀行決済用の汎用APIを備えた決済SaaSでAPI仕様をまだ読んでないので外側もEDIFACT準拠なのかよくわからんです。少なくとも英国仕様ということは対銀行側インターフェースはEDIFACT準拠しているはずなので欧州全域にサービス提供域を広げるのは簡単ですね。問題はANSI.X12がはびこる米国と全銀手順がはびこる日本。銀行に迫り来るダムパイプ化ならぬダムプール化の危機であります。
このエントリのまとめにはこちら。MobileMoneyAfricaの一年前の記事なんですが、2015年には中南米・東アジア・BRICs・南アフリカといった新興市場で7億人がモバイルマネーを利用するようになるだろうと言っています。これら新興市場の人口が40億人ですから普及率17.5%ですね。市場が離陸するに十分な数字です。
未来の決済サービスに向けてさまざまな努力があちこちで起こっているのが心強いですが反面、これまで金融基盤を支えてきた銀行システムそのものを置き換えられるほどの足腰の強さはまだありません。今後も要観察です。
P.S. タイトルのつけかた変えました。番号が氾濫して何がなにやらなので...。
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