動画撮影に対応していないようなので、焦点を合わせる際にCCDに入力される、さまざまな被写界深度の画像をすべて保存しておくことで、被写界深度コントロールを実現しているようですね。その威力はこちらのLytroを利用して撮影された画像ギャラリーでご覧ください。
お次はNikonが2012/02/07に発表したフラッグシップモデルD800、というかD800に搭載されたCMOSセンサー。なんと36.3Mピクセルの解像度。1080iの画面がざっくり2Mピクセルですから18倍の画素数ですね。要するに、普通に撮影しても1080iの画面じゃ18倍ズームしないとピクセル等価にならないという代物です。New iPadのRetina Displayだと9倍までですね。
LytroにD800のCMOS積む(逆でもいいんですが)と、撮影時はぼさーっとしてても、後でどうとでも画像を編集できるようになっちゃうわけです。
もう一つおまけに中田さん紹介のgoogle researchが発表したCalibration-Free Rolling Shutter Removal論文。撮影時のゆがみを補正するアルゴリズムについて紹介されています。もちろんgoogleらしく分散処理前提の設計になっていて静止画だろうが動画だろうがお構いなしに補正してくれるそうです。この技術のなにが良いかって、意図せずアオリの入った映像を撮影してしまっても、googleのこの技術があれば自然な形に後から補正できるわけです。
つまり、Lytro+D800のCMOSセンサーで被写界深度とズーミングの自由度が手に入ったところに、このgoogleの技術を組み合わせると、カメラアングルも適当でおけ、となってしまうわけです。こうなってくるとプロカメラマンのやるべきことって、決定的瞬間に決定的な場所に居合わせること、になっちゃうかもしれません。
で、とどめはこちら。稲葉所長ご紹介のLuxRenderを利用すると、単なる写真をまるでレイトレーシングされた仮想空間であるかのように書き換える事ができます。
さて、ここで紹介してきた技術で作成された映像って容量が大きいですから、その6.1++で扱った協調分散ディスプレイなどで部分的に切り出して表示してもいいわけですよね。さまざまなチャレンジが同時進行していて面白いですね。^-^
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